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ECサイトのレコメンドエンジン比較7選|CVR・客単価を上げるツールの選び方

ECサイトのレコメンドエンジン比較7選|CVR・客単価を上げるツールの選び方
目次

「レコメンドエンジンを導入しているのに、思ったほど売上が伸びない」「今のツールがAIに対応していないようで、乗り換えるべきか迷っている」。そんな悩みを抱えるEC担当者は少なくありません。

本記事では、ECサイト向けレコメンドエンジンの比較ポイントとおすすめツール7選、最新AIレコメンドのメリット・デメリットまで解説します。読み終える頃には、自社に合ったレコメンドエンジンの選び方が明確になっているはずです。

レコメンドエンジンでできること


レコメンドエンジンには複数の表示ロジックがあります。まずはどのタイプが自社のサイトに合うかを明確にしておきましょう。

  1. 行動履歴によるレコメンド

  2. カテゴリによるレコメンド

  3. サジェストによるレコメンド

  4. ランキング表示によるレコメンド

  5. 画像解析(ビジュアル)ベースレコメンド

  6. パーソナライズによるレコメンド


1. 行動履歴によるレコメンド

行動履歴によるレコメンドとは、ユーザーがサイト内で閲覧・カートに入れた履歴をリアルタイムで反映する方法です。代表としては、「最近チェックした商品」といった表示があります。

サイト内での行動をそのまま提案に反映できるため、離脱防止や再訪問の促進に効果を発揮しやすい機能です。

2. カテゴリによるレコメンド

カテゴリによるレコメンドとは、商品自体が持つカテゴリや色、価格帯といった属性をもとにおすすめを行う方法で、閲覧中の商品と同じカテゴリの商品を表示する仕組みとなっています。

新規ユーザーにも対応しやすい一方、意外性のある提案は苦手とされています。

3. サジェストによるレコメンド

サジェストによるレコメンドとは、関連性の高い商品やおすすめの商品を、商品画像とともにリアルタイムで表示する方法です。検索結果やカート画面で「こちらもおすすめ」として表示されるケースが多く見られます。

視覚的に訴求できるため、衝動買いを後押ししやすい点が特徴です。

4. ランキング表示によるレコメンド

ランキング表示によるレコメンドとは、購入数や閲覧数の多い商品を人気順に並べて紹介する方法。シンプルながら購買意欲を刺激しやすい点が魅力です。

カテゴリ別や期間別にランキングを切り替えられるツールも増えています。


5. 画像解析(ビジュアル)ベースレコメンド

画像解析ベースレコメンドとは、商品画像そのものをAIが解析し、色・柄・形状などが似ている商品をおすすめする方法です。テキスト情報だけでは表現しにくい「見た目の印象」を軸にした提案ができます。

デザイン性や色味が購買決定に大きく影響する業種で特に効果を発揮しやすい手法です。

6. パーソナライズによるレコメンド

パーソナライズによるレコメンドとは、年齢や性別、購買履歴など複数のデータをかけ合わせ、一人ひとり異なる内容を表示する方法です。

メールやLINEに展開できるツールも増えており、サイト外でも活用の幅が広がっています。

AIレコメンドとは?導入のメリットとデメリット


近年のAIバブルで注目されているのがAIを活用したレコメンドです。AIレコメンドは精度向上が期待できる一方、注意しておきたい点も存在します。

AIレコメンドのメリット

AIレコメンドとは、機械学習によってユーザーの行動データを継続的に学習し、精度を自動で高めていくレコメンド方式です。人の手でルールを設定しなくても、データが増えるほど提案の精度が向上する点が大きな利点といえます。

閲覧中の興味関心の変化をリアルタイムに反映できるツールも増えています。

AIレコメンドのデメリット

一方でAIレコメンドには、導入初期はデータ量が少なく精度が安定しにくいという弱点があります。加えて、なぜその商品が表示されたのか判断の根拠が見えにくい、いわゆる「ブラックボックス化」も指摘されています。

導入前に、どの程度のデータ量から効果が出始めるのか、ベンダーに確認しておくと安心です。

EC向けレコメンドエンジンの比較ポイント


続いて、レコメンドエンジンを比較する際に、最低限見ておきたい5つのポイントをご紹介します。

  1. 料金体系

  2. 対応アルゴリズム

  3. データ処理能力

  4. 外部システムとの連携

  5. サポート体制

それぞれ解説します。

1. 料金体系

料金体系は大きく分けて、月間PV数に応じた従量課金と、機能・規模に応じた固定料金の2種類があります。将来のアクセス増加を見込んで、PVが増えた際の追加費用まで確認しておくことが重要です。

インプレッション課金の有無も見落とされやすいポイントです。

2. 対応アルゴリズム

どのレコメンド方式に対応しているかは、取り扱う商品数やジャンルによって最適解が変わります。比較の際によく登場する代表的な方式は、次の2つです。

協調フィルタリング…大勢のユーザーの行動履歴の類似パターンをもとに「これを買った人はこれも買っています」と推薦する方式です。データが蓄積されるほど精度が上がる一方、行動データのない新商品は推薦しにくい弱点があります。

コンテンツベース…カテゴリや価格帯など商品自体の属性をもとに、似た商品を推薦する方式です。行動データがなくても機能するため、新商品や新規ユーザーにも対応できます。


また、コンテンツベースを支える技術としてテキストマイニングがあります。商品名や説明文などのテキストをAIが解析して商品同士の関連性を見つける技術で、行動データに頼らず推薦の幅を広げられます。

自社の商材で「新商品の入れ替わりが多いか」「行動データが十分に貯まるか」などを基準に、どちらの方式が必要かを判断しましょう。

3. データ処理能力

商品点数やアクセス数が多い大規模サイトほど、高速な処理能力が求められます。表示速度が遅いと、かえって離脱の原因になりかねません。導入前に、自社の規模に対応できる実績があるかを必ず確認してください。

4. 外部システムとの連携

レコメンドエンジン単体で高精度な提案ができても、メール配信やWeb接客ツールと連携できなければ効果は限定的です。顧客データを一元管理できるかどうかが、長期的な成果を左右します。

5. サポート体制

導入後のチューニングや効果測定を、ベンダー側がどこまで支援してくれるかも重要な判断材料です。専門知識を持つ担当者がいなくても運用できる体制が整っているか、事前にしっかり話を聞いておきましょう。

EC向けレコメンドエンジンおすすめ7選

ここまでの比較ポイントを踏まえ、代表的な7つのレコメンドエンジンを紹介します。

   

ツール名

提供会社

特徴

料金体系

さぶみっと!レコメンド

e-365株式会社

導入実績1,700サイト以上、最短1週間で導入可能

初期費用99,000円+20万PVまで42,900円(税込)〜

NaviPlusレコメンド

株式会社DGビジネステクノロジー

AIによる自動最適化とPDCA機能が充実

要問い合わせ

Rtoaster action+

株式会社ブレインパッド

CDPと連携し、顧客データを統合管理

初期費用+トラッキング数による月額ライセンス費用

アイジェント・レコメンダー

シルバーエッグ・テクノロジー株式会社

リアルタイムAI解析に強み、500社以上導入

従量課金型or成果報酬型

LogrecoAI

株式会社Logreco

ロングテールレコメンドで新たな気づきを提供

従量課金型orサブスクリプション型

ZETA RECOMMEND

ZETA株式会社

他のZETA製品(検索など)と連携可能

要問い合わせ

EC Intelligence

株式会社シナブル

検索・レコメンド・Web接客・メール/LINEを統合

月間PV(初期設定やデータ連携の準備期間中は費用が発生しない)


1. さぶみっと!レコメンド


引用:さぶみっと!レコメンド公式サイト

料金…初期費用99,000円+20万PVまで42,900円(税込)〜

こんな企業におすすめ…初めてレコメンドツールを導入する企業や、まずは低コスト・短期間でスモールスタートしたい企業

さぶみっと!レコメンドは、提供開始から10年以上、1,700サイト以上に導入されている実績あるツールです。タグを設置するだけで最短1週間から運用を始められる手軽さが魅力。

離脱したユーザーへおすすめ商品をメール配信する機能も備えています。


2. NaviPlusレコメンド


引用:NaviPlusレコメンド公式サイト

料金…要問い合わせ

こんな企業におすすめ…AIによる自動最適化で運用の手間を減らしたい企業や、PDCAを回しながら継続的に精度を高めていきたい企業

協調フィルタリング・テキスト解析・LLM・画像AIなど最先端のロジックを管理画面から簡単に設定できます。AIが継続的に学習してくれることで、成果の高いロジックを自動的に選択・表示し続けることも可能。

500サイト以上に導入されており、主要なECシステムやWeb接客ツールとの連携実績も豊富です。


3. Rtoaster action+


引用:Rtoaster action+公式サイト

料金…初期費用+トラッキング数による月額ライセンス費用・要問い合わせ

こんな企業におすすめ…既にCDPやデータ基盤への投資を進めている企業、属性データを活用した高度なターゲティングを行いたい企業

Rtoaster action+は、顧客データ基盤(CDP)である「insight+」と連携できる点が特徴。属性や行動履歴など多様なデータをもとに、一人ひとりに合わせた提案を行えます。

ルールベースと自動最適化を使い分けられる柔軟さも魅力です。


4. アイジェント・レコメンダー


引用:アイジェント・レコメンダー公式サイト

料金…従量課金型or成果報酬型・要問い合わせ

こんな企業におすすめ…社内にレコメンド運用の専門知識を持つ担当者がおらず、コンサルタントの伴走支援を受けながら進めたい企業

アイジェント・レコメンダーは、複数の機械学習技術を組み合わせ、ユーザーの行動をリアルタイムに解析する点が強みです。500社以上の国内導入実績があり、経験豊富な専門コンサルタントによる運用サポートも受けられます。

リクエスト従量型に加えて売上に対する成果報酬型も選択でき、導入リスクが低い点も見逃せません。


5. LogrecoAI


引用:LogrecoAI公式サイト

料金…従量課金型orサブスクリプション型・要問い合わせ

こんな企業におすすめ…商品点数が多く、売れ筋以外の在庫も掘り起こして販売機会を広げたい企業

LogrecoAIは、「相関ルール」「協調フィルタリング」と「コンテンツベース」の方式をかけ合わせたハイブリッド型のレコメンドエンジンです。実績あるLogrecoの独自アルゴリズムと最新のAIが最適な商品提案を行います。

また、あえて売れ筋以外の商品を提案する「ロングテールレコメンド」も人気の機能。料金プランは従量課金型とサブスクリプション型から選べます。


6. ZETA RECOMMEND


引用:ZETA RECOMMEND公式サイト

料金…要問い合わせ

こんな企業におすすめ…ZETA製品(サイト内検索など)を検討しており、同一ベンダーでレコメンド機能まで拡張したい企業


ZETA RECOMMENDは、購買・閲覧・検索といった複数の行動履歴を組み合わせ、リアルタイムでおすすめ商品を表示するツール。

同じZETA製品であるサイト内検索やレビュー機能と連携することによって、ユーザーに合わせたレコメンドも可能です。


7. EC Intelligence


引用:EC Intelligence公式サイト

料金…月間PV課金

こんな企業におすすめ…レコメンド・検索・Web接客・メール/LINEが別々のツールで運用されており、データ分断やツール管理コストに課題を感じている企業

EC Intelligenceは、レコメンド機能に加えて検索エンジン、Web接客、メール、LINE配信までを1つの基盤に統合したツールです。複数のツールを組み合わせる必要がなく、顧客データを一元管理しながら精度の高い提案を実現できます。

テキストマイニング+協調フィルタリングで高速表示ができるほか、ランキングにも対応しています。


レコメンドエンジン単体の乗り換えでは解決しない課題


レコメンドエンジンだけを乗り換えても、検索やメール配信、Web接客が別々のツールで動いていれば、顧客データは分断されたままです。データが分断された状態では、いくら高精度なAIを導入しても、真に一人ひとりに合わせた提案は難しくなります。

たとえば閲覧データはレコメンドツールに、購入データは別のMAツールに、といった具合にデータが散らばっていると、部分最適な提案にとどまってしまいます。

逆にデータが統合されていれば、レコメンドの活用範囲はサイト内の「おすすめ枠」にとどまりません。たとえば特集ページの指定箇所に商品情報を動的に差し込み、売り切れや価格変更を自動反映させて陳腐化を防いだり、特定の商品に興味を示した顧客だけに限定セールを案内してプロパー価格での購入率を高めたりといった施策が可能になります。


EC Intelligenceのレコメンド機能の特徴


EC Intelligenceは、検索エンジン・レコメンド・Web接客・メール/LINE配信を1つの基盤に統合したEC向けのMA・CRMツールです。レコメンドエンジン単体では実現しにくい「顧客接点をまたいだ一貫した提案」を、1つの管理画面・1つのデータ基盤で完結できる点が大きな特徴です。

レコメンド機能としては、主に次のような機能があります。

 

機能

内容

閲覧レコメンド

「これを見た人はこれも見ている」形式で、閲覧履歴に基づいた商品を表示

購買レコメンド

「これを購入した人はこれも購入」形式で、購買履歴に基づいた商品を表示

閲覧・購買ランキング

閲覧数・購買数ランキングを全体やカテゴリごとに表示

パーソナルレコメンド(メール・LINE表示)

顧客個々の閲覧・購買履歴に基づいたレコメンドを、サイト内だけでなくメールやLINEにも表示

これらのレコメンドは、顧客の行動状況に応じて自動で出し分けられます。

購入履歴がある顧客には購買レコメンド、商品閲覧のみの顧客には閲覧レコメンド、カテゴリ閲覧しかない顧客にはそのカテゴリのランキング、という具合に、データの蓄積度合いに合わせて最適なロジックが選択されるため、新規顧客からリピーターまで一貫して機能します。

実際の活用例として、F2転換シナリオを自動化+レコメンドなどのクロスセルを強化したアパレルサイトの施策では、リピート売上が2.38倍に向上した実績があります。

また、レコメンドとメール・LINE配信が統合されているため、サイト内と同じロジックのレコメンドを一斉配信にも個別に差し込むことも可能です。

実際に、顧客の閲覧・購買履歴に基づくレコメンドを差し込んだ配信では、通常の全配信と比較して開封率1.9倍、配信経由の訪問率21倍、CV率96倍という実績があり、メール経由の売上が27%増加した事例もあります。

こうした施策は、レコメンドとWeb接客を別々のツールで運用していると実現しにくく、統合基盤ならではの強みといえるでしょう。

EC向けレコメンドエンジンに関するよくある質問

最後にEC向けレコメンドエンジンでよく聞かれる質問についてお答えします。

Q. 無料で使えるレコメンドエンジンはありますか?

A.多くのツールが無料トライアルを用意していますが、本格運用となると月額費用が発生するのが一般的です。オープンソースを使って自社開発する方法もありますが、専門知識を持つエンジニアの確保が必要になります。

Q. 導入してからどのくらいで効果が出ますか?

ツールによって差はありますが、タグを設置するだけのASP型であれば最短1週間ほどで表示を開始できます。ただし、精度が安定するまでには、数週間から数ヶ月のデータ蓄積期間が必要です。

まとめ

本記事では、EC向けレコメンドエンジンの比較を行いました。要点は以下の通りです。

  • レコメンドエンジンには、行動履歴・カテゴリ・サジェスト・ランキング・画像分析・パーソナライズなど複数の表示ロジックがあり、自社の商材やサイト規模に合った方式を選ぶことが重要

  • AIレコメンドは精度向上が期待できる一方、導入初期はデータ不足で精度が安定しにくいという注意点もある

  • ツール選定では、料金体系・対応アルゴリズム・データ処理能力・外部システムとの連携・サポート体制の5つを軸に比較するのがおすすめ

  • レコメンドエンジン単体を乗り換えても、検索やメール配信とデータが分断されたままでは効果が限定的になりやすい

  • EC Intelligenceのように検索・レコメンド・Web接客・メール/LINEを統合したツールであれば、顧客接点をまたいだ一貫性のある提案がしやすくなる

自社の課題に合ったツールを見極める際は、まずは資料請求や無料相談から、具体的な機能や料金を確認することをおすすめします。

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記事を書いた人
株式会社シナブル

ECサイト特化のデータ分析&マーケティングシステム「EC Intelligence」を開発。「テクノロジーで商取引を革新し、ショッピング体験をより良くする」というビジョンの元、ECサイト・オムニチャネルの体験がさらに豊かになる情報を発信します。

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