
2025年6月のバージョンアップで、CDP機能が強化されました。
2025年5月のアップデートにより、EC IntelligenceのCDP(Customer Data Platform)機能が大幅に強化されました。これにより、社内外の多様なデータソースを柔軟に取り込んで蓄積・分析し、より高度なマーケティング活用が可能になります。本記事では、その主なアップデートポイントをご紹介します。
ユーザ定義テーブルの自動更新に対応
これまでよりも簡単かつ自動的に、外部データをユーザ定義テーブルに取り込めるようになりました。
ユーザ定義テーブルで取り込んだデータは、EC Intelligence内部のデータと結合させて、「カスタムピボット」を作成して、分析やセグメントに利用できるます。
分析やセグメントの柔軟性が高い機能でしたが、これまではユーザ定義テーブルは管理画面からの手動アップロードのみにしか対応できておらず、自動化のご要望を多くいただいており、今回対応いたしました。
主な強化ポイント
ファイル機能との連携
EC Intelligence内で作成したCSVファイルを、そのままユーザ定義テーブルに取り込めます。スケジュール設定により、日次・週次などで自動更新も可能です。外部サーバとの連携(SFTP・AWS S3・GCP)
自社のSFTPやAWS S3やGoogleCloudPlatformにアップされたファイルも直接取り込めるようになり、外部システムとのデータ統合がスムーズに。こちらも繰り返しスケジュールでの更新が可能です。
活用例
自社のCRMや在庫システムと連携し、データを毎晩自動取り込み
外部施策(広告データ等)の結果を定期的にアップロードして集計活用
これにより、定期的にEC Intelligence以外のサーバに出力されるクーポンマスタを自動で取り込み、会員向けにメールやLINEで配信する、といった作業を自動化できるようになりました。
外部出力・自動連携の対応強化
CDPに蓄積されたデータを外部サーバへ自動で出力できるようになりました。
多次元レポートの配信先に、SFTPやS3を設定可能
指定ドメイン(例:
@eci.scinable.com
)を宛先にすることで、自動的にサーバ出力に切り替え
これにより、社内データウェアハウスやBIツールへの連携もさらにシームレスになります。
SFTP(鍵認証)、SFTP(パスワード認証)、AWS S3に加え、GCP(GoogleCloudPlatform)等 のファイル取得先や出力先の追加を管理画面から行えるようになりました。
これにより、自社の環境に合わせて自由にデータ連携の設定ができ、アップロード業務を効率化できます。
SQL式による自由な集計と加工が可能に
カスタムピボットレポートにおいて、集計項目・集計値に対してSQL式を直接設定できるようになりました。
できること
集計項目を
dim1 || ' & ' || dim2
のように結合集計値に関数を適用(例:
ROUND(AVG(sales), 0)
)
これにより、事前加工の手間を削減しつつ、現場で求められる柔軟な集計ロジックをGUI内で完結させることが可能になります。
詳しくは、シナブル担当までお問い合わせください。